作家名東山魁夷
技法彩美版プレミアム
制作年2020年
額寸縦830㎜×横647㎜
限定枚数500部
備考特注浮き出し加工木製額(シルバーメタリック) 偽造防止シール付き
東山魁夷 版画作品 「道」
「道」は、東山魁夷が国民的画家と呼ばれるきっかけとなった作品です。
敗戦後に母と弟を立てつづけに亡くし、絶望のなかで山並みに自分の心を重ねて描いた作品の「残照」が、日展で特選を受賞します。
以来、魁夷は風景画家として立つことを決意し、自分の心象を風景に投影させて絵を描くようになりました。
「道」はその象徴的な作品です。
本作品には、確立しつつあった「シンプルな画面構成」「青系統の色調表現」の特色が顕著に出ています。
取材地は、青森県八戸の種差(たねさし)海岸にある国道です。
当時実際にあった建物などを略筆し、象徴性の高い、心象風景のような作品となっています。
描かれた上り坂の一本道は、鑑賞する私たちの進む前途や希望と重なり、自分自身を奮い立たせ、また内観させる問いかけをしてくるようです。