「朦朧体」と呼ばれる、線描を抑えた独特の没線描法を確立した近代日本画壇の巨匠。 「大観と言えば富士山絵」と言われるほどに、生涯に亘って数多くの富士図を描いた。その数はおよそ1500点以上といわれている。 大観は、富士に“日本の魂”そのものを見ていたといい、題材としても象徴的存在と捉えていた。