日本画壇において、女性初の文化勲章受章者でもある上村松園。その美人画は“女が描く女性像”の尽きない魅力にあふれている。 画題としては古典・謡曲・故事を扱ったもの、娘・新妻を題材としたもの、市井の女性は母の面影を題材としたものがあり、いずれの作品も日本女性のもつ“気品”と“優美”さ、その中に潜んだ“強さ“を備えている。