富士に挑み続けた画家、片岡球子。若い時代は「落選の神」「ゲテモノの絵」と揶揄されながらも、自身の個性を信じて、己を鍛錬し続けた画家である。その胸のすくほどの不屈の精神は、デフォルメされた構図と原色の大胆な色彩に表れている。 ―『これからも富士の勉強は続けてゆく。富士にお褒めの言葉をいただける日まで』 片岡球子―