藤原郁子 原画 『桜月』 W3号

作家名藤原郁子

技法紙本彩色

制作年2026年

額寸縦320×横647mm

限定枚数作家直筆の原画作品です。 額裏面には作家直筆のタイトルと落款入りの共シールが付属します。

作品解説

作品解説
『構図と情緒』
画面右側に大きく配された円形の「月」と、左側からしなやかに伸びる「桜」の枝が、絶妙なバランスで対峙しています。月は夜空を煌々と照らすのではなく、どこか優しく、花々を包み込むような温かな光を放っています。この月と花の共演は、作家が語る「宇宙を感じるお月さん」への思慕が込められた構図といえます。
「さざ波技法」による空気感
背景に見える細かな凹凸や独特の揺らぎは、藤原氏独自の「さざ波技法」によるものです。これにより、夜の静寂の中に漂う春の湿り気や、月の光が微細に乱反射する大気の気配が、平面的な画面に深い奥行きを与えています。
『両手描きが生む生命力』
藤原氏は、右手と左手を同時に動かして描く稀有な技法を用いています。一房ひとふさの桜が、まるで意思を持って空間に広がっていくような生き生きとした造形は、この独自の身体的リズムから生み出されたものです。
『色彩の響き合い』
岩絵具特有の落ち着いた発色が、夜の闇を重苦しくなく、気品ある金色やベージュのトーンでまとめ上げています。光を吸い込み、また静かに放つような絵肌は、見る角度によって桜の花びらが刻一刻と表情を変えるさまを再現しています。