作品解説

藤原郁子『紅椿 10号』原画

赤い花の椿（つばき）の花言葉は「控えめな素晴らしさ」「謙虚な美徳」。
日本では古くから常緑の植物を神聖視する文化があり、正月の門松のように神事には欠かせない木です。
椿(ツバキ)も同様に常緑で冬でも青々と茂っていることから、邪を払う木として伝えられています。
さざ波技法でつくられた独自の絵肌は、中世ヨーロッパでバロックの巨匠たちの描いたフレスコ画を彷彿とさせ、鮮やかな花の色彩とのコントラストが美しい作品です。

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